「父に勝てなかった少年は、大人になって誰と戦うのか?」(父と息子から考える婚活)
'26.08.12読んだ瞬間、自分の婚活の見え方が変わる。
*本日(8月12日)、キュートピアはお休みをいただいております。
本日いただきましたお問い合わせにつきましては、明日以降、順次対応させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
女性から、
「私はこうした方がいいと思う」
と言われただけなのに、なぜか無性に腹が立つ。
「俺の考えを否定された」
「上から言われた気がする」
でも、本当に腹が立った理由は、
「意見が違ったこと」なのでしょうか?
もしかすると、意見の内容ではなく、
「自分より上に立たれた」と感じたことに反応したのかもしれません。
昨日、母親と娘の関係についてブログを書きました。
すると男性から、
「父親と息子の話も教えてほしいです」
というリクエストをいただきました。
たしかに婚活の面談でも、
「父とは昔からあまり話しません」
「何をしても父には認めてもらえませんでした」
「いい大学に入っても、仕事で結果を出しても、褒められた記憶がありません」
「自分の意見を言うと、生意気だと言われました」
そんな話を男性から聞くことがあります。
そこで、以前から気になっていたことがあります。
父親と息子の間には、
ときに“男同士の競争”のようなものが生まれることがあるのではないか。
「俺より前に出るな」
「まだお前は何もわかっていない」
「その程度で偉そうにするな」
実際にこう言う父親もいるでしょう。
言葉にはしなくても、
息子が「俺より上に出るな」という圧力を感じ取ることもあるかもしれません。
おはようございます。
結婚相談所キュートピアの忽那里美です。
今日のお話は

父と息子の関係が、
大人になってからのパートナーシップに影響することはあるのか
父親は、本当に息子をライバル視するのか?
最初に、ここははっきりさせておきます。
「父親は息子より上に立ちたがる」
「父親は息子をライバル視する」
と、そのまま証明した研究があるわけではありません。
すべての父子関係を「競争」で説明することもできません。
ただ、私が感じていたことに近い現象を説明できる心理学の研究はあります。
その一つが、
Precarious Manhood(不安定な男らしさ)
と呼ばれる考え方です。
2008年に発表された研究では、
男性は「男として認められること」を、
周囲からの評価によって左右されやすい傾向があることが示されています。
つまり、
「弱く見られたくない」
「負けたくない」
「自分の方が下だと思われたくない」
と感じやすい人がいる、ということです。
「男であること」そのものより、
「男として認められているか」を気にしやすい、ということです。
そして、自分の「男としての立場」が脅かされたと感じると、
それを取り戻そうとする反応が起こることがあります。
ここで私が面白いと思うのは、
意見の違いが、いつの間にか「順位の話」に変わることがある
という点です。
「あなたとは考えが違う」というだけの話だったはずなのに、
「お前より俺の方が下だと言いたいのか」と受け取ってしまう。
婚活でも、これが起きることがあります。
息子は、父親の「男とはこういうものだ」も見て育つ
では、「男らしさ」の感覚はどこから来るのでしょう。
もちろん、父親だけではありません。
母親、友人、学校、職場、メディア、社会全体から影響を受けます。
ただ、父親もその一人です。
2023年にオーストラリアで、
父親と息子の「男らしさについての考え方」を調べた研究があります。
すると、父親と息子には、似た傾向が見られました。
たとえば、
「男は人に負けてはいけない」
「弱いところを見せない方がいい」
「人に頼らず、自分で何とかするべきだ」
「社会的に成功することが大切だ」
といった考え方です。
もちろん、
「父親がそう考えていたから、息子もそうなった」
とまでは言えません。
けれど、息子は父親から直接何かを教えられなくても、
父親がどう働き、どう負け、どう怒り、どう人と関わっていたかを見ながら、
「男とはこういうものだ」という感覚を身につけていくことがある。
この研究からは、そんな可能性が見えてきます。
子どもは、親から言われた言葉だけを覚えているわけではありません。
父親が負けた時にどう振る舞ったか。
妻に注意された時にどう反応したか。
「知らない」と言えたか。
人に謝れたか。
弱音を吐けたか。
母親の意見を尊重していたか。
そうした日常の姿から、
息子は「男とはどう振る舞うものなのか」を学んでいくことがあります。
息子が大人になると、父と息子の関係は変わる
小さな頃の息子にとって、父親は大きな存在です。
身体も大きい。力も強い。自分より何でも知っている。お金も稼いでいる。
「お父さん、すごい」
と言ってくれる時代があります。
ところが、息子は成長します。
父親より背が高くなるかもしれない。
父親が知らないことを知るようになる。
いい大学に入り、仕事で結果を出し、場合によっては父親より高い収入を得ることもあります。
そして、それまで父親の言うことを聞いていた息子が、
「いや、それは違うと思うよ」
と言うようになります。
これは、ごく自然な成長です。
けれど、ここで父親側が、
「息子が一人の大人になった」
と関係を更新できないことがあります。
「自分の言うことを聞く息子」
「自分を尊敬する息子」
「自分より下にいる息子」
という関係のままでいたい。
すると、
「お前はまだ甘い」
「そんなことも知らないのか」
「その程度で偉そうにするな」
と、息子をもう一度“下”に戻すような言葉が出てくることがあります。
もしそうだとすれば、これは単純に、
「息子が嫌い」
という話ではないのでしょう。
父親自身が、親子関係を“大人と大人の関係”に更新できていない。
そんな見方もできるのではないでしょうか。
「しつけ」と「心理的コントロール」は違う
心理学には「心理的コントロール」という言葉があります。
危険なことを止めたり、生活のルールを教えたりすることとは違います。
罪悪感を持たせる。
考え方そのものを否定する。
愛情を引っ込めるような態度を取る。
そうした方法で、
子どもの気持ちや考え方までコントロールしようとする関わりです。
興味深い研究があります。
子どもの頃に、親から
「自分の考えを否定される」
「気持ちまでコントロールされる」
と強く感じていた人ほど、
大人になってからの恋愛で、
相手を支えたり、対等な関係をつくったりすることに難しさが出る場合がある
ことが、長期的な研究で報告されています。
この研究は、184人を13歳から32歳まで追いかけたものです。
もちろん、
「親との関係が悪かったから、恋愛もうまくいかなくなる」
という単純な話ではありません。
ただ、子どもの頃に覚えた「人との関わり方」が、
大人になってからの恋愛でも、ふと顔を出すことがある。
婚活の現場にいると、私はここをとても興味深く見ています。
婚活で私が見ているのは、「何を言ったか」だけではありません
男性会員さんと面談をしていると、
女性から何か意見を言われた時、必要以上に「否定された」と感じる方がいます。
たとえば女性が、
「私は、もう少しこうした方がいいと思う」
と言っただけなのに、
「僕が間違っているってことですか?」
と返してしまう。
あるいは、
自分より仕事ができる女性、自分より詳しい分野を持っている女性に対して、なぜか落ち着かない。
何かを指摘されると、謝るより先に理由を説明する。
「ごめん」と言うことを、どこかで「負け」のように感じてしまう。
反対に、
「何でもいいよ」
「君に合わせるよ」
「好きに決めていいよ」
と、自分の意見をほとんど言わない男性もいます。
一見すると、正反対です。
でも、話を深く聞いていくと、同じところにつながっている場合があります。
「対等な関係の中で、自分の意見を出す」という経験が少ないのです。
自分の意見を強く押し通す。
あるいは反対に、何も言わずに相手に合わせる。
この二つは一見、正反対に見えます。
でも、どちらにも、
「自分の意見も相手の意見も大切にしながら、二人で答えを探す」
という関わり方に慣れていないことがあります。
結婚では、どちらかが従うのではなく、
「私はこう思う」
「あなたはそう考えるんだね」
「では、二人にとってどうするのがいいだろう」
と話し合えることが、とても大切です。
私は仲人として、
意見が違った時に、その人がどんな反応をするのかをよく見ています。
「内容の衝突」なのか、「序列の衝突」なのか
交際中に二人の意見がぶつかった時、
私は「どちらが正しいか」だけを見ません。
むしろ気になるのは、
この人は今、何に反応しているのだろう?
ということです。
相手の言っている「内容」に反対しているのか。
それとも、
「上から言われた」
「自分を否定された」
「馬鹿にされた」
「負けた」
という感覚に反応しているのか。
この二つは、まったく違います。
内容の違いなら、話し合えます。
ところが序列の問題になると、
「俺を下に見るな」
という戦いが始まります。
これは厄介です。
なぜなら相手は、そもそも戦っていないかもしれないからです。
父に押さえられた少年が、必ず「強い男」になるわけではない
父親から、
「俺に逆らうな」
「お前はまだわかっていない」
と押さえられて育った男性が、大人になって同じように誰かを押さえつけるとは限りません。
今度は自分が上に立とうとする人もいれば、反対に、衝突そのものを避ける人もいます。
自分の意見を言えば否定される。
反論すると面倒なことになる。
そう覚えた人は、
「何でもいいよ」
と自分を引っ込めることで、関係を守ろうとすることがあります。
だから、
「自己主張が強い男性」と「自己主張をまったくしない男性」は、表面だけを見ると正反対です。
けれど、その奥に、
「対等に意見を出し合っても、関係は壊れない」という感覚を持てていない
という共通点が隠れていることもあります。
人を見る時、表面だけではわからないのです。
だからキュートピアでは、
必要に応じて、その方がどんな家庭で育ち、親とはどんな関係だったのか、
これまで人とどう関わってきたのかまで伺います。
父親を悪者にするためではありません。
今の婚活で繰り返していることの“元の形”が、
そこに見えることがあるからです。
次に「カチン」ときたら、一つだけ確認してみる
もし交際相手から何か言われて、急に腹が立ったら、その場ですぐ反論する前に、
「私は今、何に腹を立てているんだろう?」
と考えてみてください。
本当に相手の意見がおかしいのでしょうか。
それとも、
「自分より上に立たれた気がした」
ことが嫌だったのでしょうか。
そしてもう一つ。
その感覚を、昔どこかで味わったことはないでしょうか。
父親かもしれません。
母親かもしれません。
学校の先生、上司、以前の恋人かもしれません。
ここが分かるだけでも、
「目の前の相手」と「昔の誰か」を分けて考えられるようになります。
女性側も同じです。
男性が何かを指摘されて急に不機嫌になった時、
「男ってプライドが高いから」
で終わらせてしまうと、その人の本質を見落とすことがあります。
大切なのは、
意見が違った時に、この人はどうなるのか。
質問できるのか。
一度持ち帰れるのか。
間違っていたら修正できるのか。
「なるほど、そういう考え方もあるね」と言えるのか。
結婚生活では、
意見が一致している時より、一致しなかった時の姿の方がずっと大事です。
結婚は、「誰が上か」を決める場所ではない
結婚は、上司と部下ではありません。
父親と息子でもありません。
どちらかが勝ち、どちらかが負ける関係でもありません。
二人の大人が、横に並んで暮らしていく関係です。
もし、相手から意見を言われると必要以上に腹が立つ。
「否定された」
「負けた」
と感じる。
あるいは反対に、何も言わず自分を引っ込めてしまう。
そんなことがあるなら、一度だけ考えてみてください。
今、あなたは本当に目の前の人と話しているでしょうか。
それとも知らないうちに、昔の誰かとの関係を、もう一度繰り返しているでしょうか。
父を超える必要もありません。
父に勝つ必要もありません。
もしかすると大人になるということは、
もう「誰が上か」を
決めなくてもいいと気づくことなのかもしれません。
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婚活を始める前に、まず「自分を知る」
婚活では、相手を探すことと同じくらい、
自分自身を知ることが大切です。
「私は、どんな人となら無理なく暮らせるのか?」
「どんな相手といると、心地よくいられるのか?」
まずは、キュートピアが作成した
BIG5「私に合う人診断」から試してみてください。
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キュートピアが大切にしていること
私たちが目指しているのは、
ただ「結婚すること」ではありません。
結婚したその先も、
「この人と結婚してよかった」
と思える人生をつくること。
そのために、条件だけではなく、
性格、考え方、これまでの生き方まで一緒に見ながら、
婚活をサポートしています。
結婚相談所キュートピア
東京・日本橋を拠点に、全国の婚活をサポートしています。
📈 2025年成婚率 83%
🤝 再婚男性の成婚率は創業以来100%
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結婚相談所キュートピア代表・忽那里美がお届けしています。
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