もう、いい加減、わかってください!(仲人の心の叫び)
'26.08.03おはようございます。
結婚相談所キュートピアの忽那里美です。
今日は、かなり厳しいことを書きます。
読んで腹が立つ方もいると思います。
それでも、婚活が2年、3年と長期化している方には、
一度立ち止まって考えていただきたいのです。
あなたは本当に、結婚相手を探していますか?
仲人の私には、そうは思えない。
「また、そういう人を選ぶの?」
「また、そういう断り方をするの?」
そんな思いの繰り返しです。
「もう、いい加減、わかってください!!」
そう言いたくなるのです。
「それじゃ、婚活、終わりませんよ」
「独りの人生になりますよ」
本気で心配しています。
「好き」には、いくつかの種類がある
人が誰かを「好き」と感じるときには、さまざまな脳内物質が関係しています。
婚活という観点から、わかりやすく大きく分けると、
ドーパミンは、興奮や高揚感。
「もっと会いたい」
「手に入れたい」
「この人のことばかり考えてしまう」
という、恋愛初期の強いときめきに関係します。
オキシトシンは、安心感や信頼、親密さ。
「この人と一緒にいると落ち着く」
「素の自分でいられる」
「この人なら信頼できる」
という感覚です。
セロトニンは、心の安定。
エンドルフィンは、一緒にいるときの心地よさや、穏やかな幸福感に関係します。
つまり、「好き」はドキドキだけではありません。
興奮する好きもあれば、安心する好きもある。
追いかけたくなる好きもあれば、時間をかけて大切に育てていく好きもあるのです。
恋愛初心者ほど、ドーパミンを求めすぎる
ところが、恋愛経験がない方や、経験が少ない方ほど、
「ドキドキしないから、好きではない」
「会った瞬間に何も感じなかった」
「もっとときめく人がいるはず」
と判断しがちです。
恋愛経験が少ないため、強い高揚感だけを「本当の恋愛」だと思ってしまうのです。
しかし、
ドキドキしたからといって、その人が結婚相手としてふさわしいとは限りません。
見た目が好みだった。
条件がよかった。
ほかの人にも人気がありそうだった。
自分に振り向いてくれるかわからなかった。
手に入りそうで、手に入らなかった。
こうした相手ほど、人は追いかけたくなります。
脳が刺激を感じるからです。
けれども、その刺激と、
誠実に向き合ってくれるか。
話し合いができるか。
金銭感覚や生活感覚が合うか。
困ったときに逃げないか。
あなたを大切にしてくれるか。
ということは、まったく別の話です。
2年、3年と婚活が続いている方へ
少し厳しいことを言います。
婚活を始めて2年、3年。
何十人もの異性と会っているのに、いまだに相手が決まらない方。
もちろん、すべての方に当てはまるわけではありません。
しかし、長く婚活をしている方を見ていると、よくある傾向があります。
結婚相手を探しているようで、実際には、
「自分に強いドーパミンを出してくれる人」
を探し続けているのです。
「いい人だけれど、ときめかない」
「条件は合っているけれど、恋愛感情が湧かない」
「一緒にいて楽だけれど、何かが足りない」
そう言って、穏やかで誠実な相手を何人も断ってきた。
その一方で、
見た目が好みだったり、自分になかなか振り向いてくれなかったり、
少し不安にさせる相手には強く惹かれる。
しかし、そういう相手とは交際が進まない。
あるいは、自分が選ばれない。
そしてまた、
「好きになれる人がいません」
と言う。
本当に、好きになれる人がいないのでしょうか。
あなたの脳を強く興奮させる人しか、「好き」と認めていないだけではないでしょうか。
「まだ運命の人に会っていない」で済ませない
2年、3年と活動しても結果が出ていないのであれば、
「まだ運命の人に会えていない」
と考える前に、自分の相手選びの基準を疑ってください。
これだけ多くの人に会って、本当に一人も結婚相手になり得る人はいなかったのでしょうか。
すべて、相手だけの問題だったのでしょうか。
「もっとときめく人がいるはず」
「会った瞬間に好きになれる人がいるはず」
「何か特別な感覚があるはず」
そう考え続ける限り、婚活が長期化するのは当然です。
なぜなら、探しているのが結婚生活を築ける人ではなく、
自分に恋愛の興奮を与えてくれる人だからです。
同じ選び方を続けながら、違う結果だけを望んでも、婚活は終わりません。
その恋愛は、できれば20歳までに経験しておいてほしかった
ここから、さらに厳しいことを言います。
「胸が苦しくなるような恋をしてみたい」
「相手に夢中になって、振り回されてみたい」
「一度くらい、燃えるような恋愛をしてみたい」
そういう恋は、できれば20歳くらいまでに経験しておいてほしかった!
もちろん、何歳になっても恋愛はできます。
30代でも、40代でも、50代でも、ときめくことはあります。
恋愛経験がなかったことを責めているのでもありません。
仕事に夢中だった方もいるでしょう。
自信がなかった方もいるでしょう。
恋愛をする環境になかった方もいるでしょう。
しかし、
若い頃にできなかった恋愛を、婚活ですべて取り戻そうとしないでください。
婚活は、失った青春を回収する場所ではありません。
これからの人生を一緒につくる相手を探す場所です。
初恋のようなときめきも欲しい。
追いかける恋もしたい。
見た目も好みであってほしい。
条件も満たしてほしい。
自分を大切にしてほしい。
結婚後は安定した生活も送りたい。
それでは、相手に求めるものが多すぎます。
過去に経験できなかった恋愛の宿題を、
結婚相手にすべて回収してもらおうとしてはいけません。
年齢を重ねたら、相手の選び方も変える
人生には、その年代で経験しておきたいことがあります。
10代、20代であれば、勢いだけで恋愛をしてもよいでしょう。
相手に振り回される。
追いかけすぎて傷つく。
見た目だけで選んで失敗する。
泣いて、反省して、また誰かを好きになる。
そうした経験を重ねながら、
「刺激的な人が、誠実とは限らない」
「追いかける恋が、幸せな恋とは限らない」
「自分を大切にしてくれる人の価値」
を知っていきます。
そして、30代を過ぎたら、その経験を使って相手を選ぶ。
それが成熟するということです。
ところが、若い頃にできなかった恋愛を、
30代、40代になって一から始めようとすると、婚活はこじれます。
自分を大切にしてくれる人には、ときめかない。
穏やかな人を、物足りないと切り捨てる。
手に入りにくい人ばかり追いかける。
そして、また傷つく。
これは、相手がいないのではありません。
相手を見る基準が、結婚を目的としたものになっていないのです。
結婚生活で必要なのは、興奮より信頼
結婚生活は、毎日の繰り返しです。
仕事から帰り、一緒に食事をする。
疲れている日に、相手を気遣う。
お金の使い方について話し合う。
病気になったときに支え合う。
親の問題に向き合う。
家事を分担する。
機嫌の悪い日も、面倒な日も、一緒に暮らしていく。
そこに必要なのは、毎日のドキドキではありません。
信頼です。
安心感です。
誠実さです。
問題が起きたときに、一緒に解決していく力です。
ときめきが不要だと言っているのではありません。
ときめきは、あった方が楽しい。
しかし、ときめきを相手選びの最優先事項にしてはいけないのです。
ドーパミンは、結婚相手を選ぶ審査員ではありません。
ただの一時的な反応です。
「ドキドキしない」を、お断りの理由にしない
婚活で出会った相手に、
「まだドキドキしません」
と言う方がいます。
当たり前です。
まだ数時間しか会っていないのですから。
ほとんど知らない相手に、いきなり強い恋愛感情を抱ける方が珍しいのです。
まず見るべきなのは、
会話ができるか。
一緒にいて嫌な感じがしないか。
こちらに関心を持ってくれているか。
約束を守るか。
誠実に向き合ってくれるか。
もう一度会って、少しずつ知ってみたいと思えるか。
そこです。
安心感や信頼は、会った瞬間に爆発するものではありません。
時間をかけて育つものです。
ドーパミンの恋は、始まりが派手です。
けれども、オキシトシンによる安心や愛着は、始まりが地味です。
結婚後にあなたを支えてくれるのは、派手な始まりではありません。
時間をかけて築いた信頼です。
それでも、伝わらない人には伝わらない
ここまで読んでも、
「でも、好きになれない人とは結婚できません」
と思う方もいるでしょう。
「妥協しろということですか」
「ときめきを諦めろということですか」
と反発する方もいると思います。
おそらく、私の言葉が届かない方もいます。
それでも、私は言い続けます。
なぜなら、
2年、3年と同じ婚活を繰り返し、
その間に年齢を重ね、
選択肢が少しずつ狭くなっていく方を、何人も見てきたからです。
私は、ときめきを捨てろと言っているのではありません。
自分の脳が強く反応する相手だけを「好き」と呼び、
その反応を結婚相手選びの正解にしないでほしいのです。
この文章を読んで腹が立ったなら、一度だけ考えてみてください。
これまで断ってきた人たちは、本当に結婚相手としてふさわしくなかったのでしょうか。
それとも、ただ、あなたに強いドーパミンを出さなかっただけでしょうか。
私は、あなたに妥協してほしいのではありません。
同じ選び方を続けたまま、さらに何年も婚活をしてほしくないのです。
あなたが今探すべきなのは、
心を激しくかき乱す人ではありません。
これからの人生を、安心して一緒に歩いていける人です。
婚活では、相手を探す前に、自分自身を深く知ることが大切です。
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