忽那のブログ

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出会いはシステムで作れる。でも、ご縁は人が育てる。

'25.10.16

こんにちは。

結婚相談所キュートピアの忽那里美です。

昨日は、毎月1度行われる、親しい仲人が集まる会に参加してきました。

前半は最近の婚活事情やサポート事例のシェア、

後半はプロフィール交換会。

「こういう方が入会されます。ご紹介いただけませんか?」

「こんなタイプの方と相性が良いと思うので、ぜひお見合いを組んでください」



そんな会話が飛び交う、活気ある時間でした。

このように仲人同士でお見合いを組む方法を、

業界では「手組み」と呼びます。

“手組み”は、仲人の原点 

実は、結婚相談所の歴史をたどると、

この「手組み」こそが本来の形です。

お見合い相手をシステムで検索するようになったのはここ十数年。

それまでは、仲人同士の信頼関係と情報交換でご縁をつないでいました。

私のキュートピアも、創業当初は手組みが中心でした。



もっと多くの出会いを提供したいと考え、

連盟に加盟してオンラインシステムを導入した結果、

多くのご成婚が生まれました。

ですから、システム婚活を否定する気持ちはまったくありません。

むしろ、その恩恵をたくさん受けてきたと感じています。

それでも、“人の手”が必要な理由 

AIがマッチングしてくれる時代になり、

条件や価値観の近い相手を自動で探せるようになりました。

けれど、仲人同士が話していると、皆が口を揃えて言うのです。



「やっぱり手組みも大事だね」と。

なぜなら、AIはプロフィール上の“条件の相性”を見つけることはできても、

“人となり”や“背景”までは読み取れないからです。

たとえば、

プロフィールに書かれていない家族との関係性、

仕事への向き合い方、言葉の選び方、声のトーン。



そういった“人の温度”のような部分を、

私たち仲人は日々の面談ややりとりの中で感じ取っています。

そして、その感覚を持っているからこそ、

「この方となら、安心して穏やかな時間を過ごせる」

「この二人なら、助け合いながら成長していけそう」

とお引き合わせができるのです。

AIは情報を照らし合わせることは得意でも、

人の人生を“見立てる”ことはまだできません。

仲人が介在することで、プロフィールの“奥行き”が伝わり、

ご縁は“数”ではなく“深さ”を持つのです。

人の感性 × AIの力──両輪で育てるご縁 

これからの婚活は、「AIか人か」ではなく、

AIの効率性 × 仲人の感性の両輪で動く時代だと感じています。

AIが“可能性のある出会い”を見つけ、

仲人が“本当に合う出会い”を見抜く。

その両方の力を掛け合わせることで、

ご縁の質をより深く、あたたかく育てていきたい。

システムが整っても、最後に人の心を動かすのは「人」だと思います。



キュートピアはこれからも、

テクノロジーの力と仲人の感性をかけ合わせて、

“人の温度を感じる婚活”を続けていきます。

保存用|1分まとめ

  • 「手組み」は仲人の原点であり、人の感性が生きる出会い方

  • AIは便利でも、“心が動くご縁”は人がつないでいく

  • これからはAIと人の両輪で、出会いの質が磨かれていく

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