40代女性が面談で放った一言が、今も忘れられない
'25.08.11こんにちは。
結婚相談所キュートピアの忽那里美です。
あれは、数年前のこと。
40代前半の女性との面談での出来事です。
その方は、ルックスもよく、上品で聡明。
学生時代からずっとモテてきたのだろうな
──と、自然にそう感じさせる方でした。
正直、「お見合いに困るタイプ」ではないと思っていたのです。
けれどその日、
彼女は少し疲れた表情で、ふぅ……とため息をつきました。
そして、今も忘れられない一言を口にしたのです。
「自分が20代の頃だったら、相手から言われても絶対に断ったようなタイプですら
今の私では、こちらから申し込んでもお見合いすらできない。
……なんだかな。」
その言葉には、
過去と今のギャップへの驚きと、
どうしようもない切なさがにじんでいました。
なぜ、立場が逆転してしまうのか
婚活市場には、“年齢”という避けられない現実があります。
男女ともに、結婚相手に求める条件の中で「年齢」は非常に大きな要素です。
20代の頃、彼女はその若さと美しさで、たくさんの選択肢を持っていました。
相手からアプローチされる立場で、「選ぶ」側にいたのです。
しかし40代になると、市場の構造は一変します。
相手の年齢条件から外れることも増え、
「選ぶ」立場から「選ばれるかどうか」を意識せざるを得ない立場へ──。
これは、性格や魅力が変わったからではなく、
市場全体のニーズと条件の変化による“立場の逆転”なのです。
私は彼女に、こう伝えました。
「市場の現実は現実として、
今のあなたを“いい”と思ってくれる貴重な人に出会うことが、
幸せへの最短ルートですよ。」
彼女は少しだけ笑って、
「そうですね……」と頷きました。
それからの彼女
婚活を一旦やめる選択をされました。
しばらくは趣味や友人との時間を楽しんでいましたが、
ふとした瞬間に孤独を感じることもあったようです。
そんな時、SNSで知人の結婚報告や子どもの成長写真を見かけ、
胸の奥がざわつくこともあったと言います。
時折、LINEで連絡をくださいます。
近況やちょっとした出来事を共有してくださるたびに、
「いつでも再開できますよ」とお伝えしています。
そしてもう一つ。
「過去がどうだったかではなく、
“今”のあなたを見てくれる人と出会ってほしい」と。
婚活は、
未来をつくるために
「今の自分」で向き合うもの
私はそう思っています。