迷っていた彼女が婚姻届を手にするまで──仲人15年の本音と涙
'25.08.04こんにちは。
結婚相談所キュートピアの忽那里美です。
仲人として15年。
これまで本当にたくさんの方々の婚活をサポートさせていただきました。
お一人おひとりに、それぞれのドラマがあり、
今も忘れられないシーンがたくさんあります。
今日は、
その中でもとくに印象に残っている女性・Fさんのお話をさせてください。
40代前半──それでも、申し込みが殺到した女性
「40代女性の婚活は難しい」とよく言われます。
けれど、Fさんはその常識を軽々と超えていました。
年齢に関係なく、
30代前半の女性よりも圧倒的に多くの申し込みがあったのです。
しかも、同年代の男性だけでなく、年下男性からも大人気。
それもそのはず。
Fさんは美しく、知性にあふれた女性でした。
学歴も、収入も、正直「非の打ち所がない」という表現がぴったり。
ご本人の希望で、プロフィール上の年収はあえて低めに設定していたほどです。
面談では婚活の話だけでなく、
政治、経済、株、ヨーロッパの社会制度まで──
話題が尽きることなく、私にとっても楽しい時間でした。
「決めきれない」Fさんの婚活
Fさんはたくさんお見合いをされました。
仮交際に進んだ方も多数いらっしゃいました。
けれど、真剣交際の申し出を受けても、どこか煮えきらない。
「まだ決めたくない」
そんな潜在意識を感じさせる言動が続いていました。
私は、しばらく見守ることにしました。
無理に動かすのではなく、Fさんの心の声を優先し、
連絡も必要最低限に。
何か大きな決断が必要になったときだけ、
連絡が来る──そんな期間が数ヶ月続きました。
「とりあえず、結婚してみてよ」
そんな中、ある男性との出会いがありました。
お見合いでの相性もよく、男性側もFさんに対して非常に前向き。
私の中で「この方だな」と感じるものがありました。
私はFさんにお伝えしました。
「とりあえず、結婚してみてよ」
大変失礼な物言いかもしれません。
けれど、Fさんにはこの言葉が必要だと、直感的に思ったのです。
すると、Fさんはこうおっしゃいました。
「ちょっと肩の荷が降りた気がします」
そして、昨年10月。
お二人は成婚退会されました。
その後の報告に、涙があふれた
「どうしていらっしゃるかな…」
ずっと気になっていました。
仲人とは、不思議な職業です。
成婚退会された後も、幸せに過ごしていらっしゃるか──
つい、心配になってしまうのです。
そんな私のもとに、先週、Fさんから1通のメッセージが届きました。
そこには、おふたりが頬を寄せ合って写る写真と、
手には《婚姻届》。
文面には、こう綴られていました。
-
一緒に住み、多少喧嘩もあるけれど、気疲れすることがないこと
-
5歳児のような私の面倒を見てくれる稀有な人であること
-
少し体調がすぐれない日々もあるが、支えてくれる人がいることのありがたさ
そして最後に、こんな言葉が添えられていました。
「いろいろ見つかる年齢なので、健康に長生きするのを2人の目標にしました」
背中を押す一言は、人によって違う
Fさんが書いてくださっていた一文に、私は涙があふれました。
「忽那さんから教わった『とりあえず結婚してみてよ』と思うに至れてよかったです!」
あの時、思い切って伝えたあの一言が、
少しでもFさんの背中を押せたなら──
仲人冥利に尽きます。
これからも私は、
その人にとって一番しっくりくる“言葉”を見つけて、
そっと背中を押せる仲人でありたいと、あらためて思いました。
Fさん、そしてご主人さま。
どうか末永く、お幸せに。