婚活で「転職が多い人」はどう見られているのか?
'25.07.26こんにちは。
結婚相談所キュートピアの忽那里美です。
今回は、婚活中の方からよくいただくご相談──
「転職回数が多いのは、やっぱり不利になりますか?」
というテーマでお話しします。
転職=ネガティブ、はもう古い?
30年ほど前までの日本は、
終身雇用・年功序列が当たり前の時代。
転職は「よほどのことがない限りするべきではない」と考えられており、
転職回数が多いと「我慢ができない人」「続かない人」といった
ネガティブな印象を持たれることも少なくありませんでした。
けれど、今は時代が大きく変わりました。
キャリアアップや働き方の見直し、
自分の価値観に合う会社への再挑戦など、
転職は“前向きな選択”として受け止められるようになってきています。
都市部では特に、複数回の転職経験がある人は珍しくなく、
むしろ柔軟な思考や行動力の証として評価されることもあります。
婚活で見られているのは「回数」よりも「理由」と「今後」
婚活においても、
転職回数そのものが不利になることは少なくなりました。
大事なのは、その背景や考え方──
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なぜその転職をしたのか?
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その経験を通じて、何を得て、どう変わったのか?
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今はどんな働き方を目指しているのか?
そしてもうひとつ大切なのが、
「これからの働き方」についてどう考えているか。
お相手は、
ふたりの将来を見据えてこの点を気にしています。
結婚後も転職を続けるつもりなのか、安定を望んでいるのか。
子どもを持ちたいと考えているのか、共働きを希望しているのか。
働き方は、家族のかたちに直結します。
過去だけでなく、
未来のビジョンを語れることが信頼につながります。
注意したいのは「他責」になっていないか?
転職経験を語るときに気をつけたいのは、
「人間関係が悪かった」
「上司が合わなかった」
「評価されなかった」
など、すべてを“環境や他人のせい”にしていないかどうか。
転職理由そのものよりも、
その人の思考や捉え方に、相手は敏感です。
困難をどう受け止め、どう選択してきたか。
「自分で人生を切り拓いてきた」という視点があると、
転職経験はむしろ魅力として伝わります。
地方ではまだ転職に抵抗がある?
なお、この“転職に前向きな風潮”は、
あくまで都市部の傾向です。
地域によってはまだまだ
「転職=不安定」「続かない人」
という見方が根強く残っているケースもあります。
また、そもそも転職できる企業や業種が少なく、
「転職したくてもできない」事情を抱えている方もいらっしゃいます。
お相手が地方在住・地方出身の方であれば、
転職に対する価値観が異なることも想定して、
そのギャップを丁寧に埋めていくことが大切です。
最後に:転職歴は、あなたの人生の軌跡
転職回数は、あなたが悩み、考え、選んできた軌跡。
その一つひとつが、
これからの人生を豊かにしていく経験となります。
大事なのは、これまでに何回転職したかではなく、
今、どんな働き方を望み、どんな人生を描いているか。
自分らしく選び、前を向いて生きている人は、婚活でも信頼されます。
どうか引け目を感じず、あなたの歩みを誇ってくださいね。