忽那のブログ

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私の乳がん体験記(4)手術と術後

'19.04.21

「私の乳がん体験記」と題して、3回にわたって書いてきました。

今日が最終回になります。

体験記(1)検診

https://ameblo.jp/cutopia-happy/entry-12455186401.html

体験記(2)宣告

https://ameblo.jp/cutopia-happy/entry-12455405244.html

体験記(3)病院選び

https://ameblo.jp/cutopia-happy/entry-12455624374.html


乳がんと診断され、N医師に手術をしていただくことになりました。


いよいよ、入院。

初日は検査もなく、「ゆっくりしてください」と言われました。

自覚症状が全くないため、ベッドに寝ているだけというのは何とも退屈でした。

広い院内をパジャマのままでウロウロしました。

まだ他人事のようでした。


2日目。

先生が「もしかしたら、手術後より痛いかもしれない検査」

と説明した「センチネルリンパ節シンチ」を受けました。

これは、もう、本当に痛かったです。確かに、術後より痛いかもしれません。

思い出したくないです。


手術当日。

10時にストレッチャーが来ると言われていました。

いよいよだな・・・と思うと、やっぱり不安でした。

時間より少し早く迎えが来てしまいました。

パートナーは未だ来ていませんでした。

もしものことがあったら・・・と伝えておきたいことがあったのに。

仕方がないので、「いってきます」と書いたメモをベッドの上に置きました。

誰にも見送ってもらえず手術室に運ばれるのは

とっても心細かったのを覚えています。

術後、彼に来なかった理由を聞くと

「手術なんて大抵遅れるものだから、遅れて行っても間に合うと思った」

ということでした。彼らしいな・・と思いながら、本当は

彼の方が怖くて来られなかったのかもしれません。


手術室に入ると、大学病院ということもあり

大勢の研修医が待機していました。

また、異常に部屋が寒かったのを記憶しています。


まもなく、麻酔で眠ります。


名前を呼ばれ、目が覚めたら手術は終わっていました。

N医師に

「リンパに転移は無かったよ。しかも「非浸潤がん」でした。

よかったね」

と言われました。

※「非浸潤がん」は原則的に転移をおこすことがないとされる癌


「まだ、生きていける」

そう思いました。

助けてくださった、先生方に心から感謝しました。


手術の翌日。

右胸の傷口からドレーンを下げ、左腕には点滴を刺したまま

歩いて1階の売店に行き、大好きなハーゲンダッツのアイスを

買いました。

そのまま病院内の公園まで歩き、ベンチに座って食べました。

晴天の空を見上げながら食べたアイスは、

それまでに食べた中で一番おいしかったです。


数日後入浴が許されて、自分の胸を鏡で見たとき

「あぁ、思っていた以上に無くなっちゃったな」

とは思いましたが、引き換えに命は残ったなと考えなおしました。

一つ心残りなのは、

綺麗な胸を自分のために写真に撮っておいても良かったかな・・・ということ。


もうすぐ術後10年になります。

当初は行きにくかった温泉も

今では気にすることなく入っています。

上げにくくなり、酷く浮腫むかもしれない・・・と言われていた

右腕も問題ないです。


出来なくなったことと言えば、

「献血」と「右腕で血圧を測ること」と「右腕に注射や点滴をすること」

くらいでしょうか。


気を付けていることは

「卵巣がん」「子宮がん」にもなりやすいと

いわれているので、こんどこそ早期発見を目指し、

欠かさず検診を受けています。

こうして元気に楽しく過ごすことができている毎日に

とても感謝しています。


今回の体験記を書こうと思ったのは、

体験記(1)でも書いたように、

乳がんが婚活世代の女性にかかりやすい癌であることを

知っていただきたいため。

自覚症状がなくとも、検診には必ず行ってほしいのです。


そして、読んでくださった男性へ・・・

あなたの大切なパートナーに、検診を勧めてください。


それから、

私と同じように乳がんになり、

結婚を諦めている方へ。

確かに、「条件重視」の婚活は厳しい面もあります。

誰しも健康な人と結婚したいですもの。

それでも

結婚を諦める必要な無いと私は考えます。


正しい情報を得て、適切な治療をし、

定期的な検診を欠かさなければ

健康な方と変わらないと考えています。


私も益々元気に仲人業を頑張りますから、

あなたも「幸せな結婚」を諦めないでくださいね。


応援しています!!

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